中国移動通信「神州行」simカードを日本のsimロック解除スマホに挿して使う

2024-03-09

「神州行」simカードは中国移動通信が取り扱っているsimカードのひとつで、同キャリアが取り扱うsimカードのうちの7割以上を占めている人気の種類です。

ここでは私が以前に使用していた「神州行」simカードの料金プランや使い方などについて紹介します。

「神州行」simカードとは

中国移動通信の「神州行」simカード

中国移動通信の「神州行」simカード

「神州行」simカードは使う分だけチャージするプリペイドタイプのsimカードで、利用者のニーズに合わせて基本料金や通話料等の契約内容が異なるプランがいつくか用意されています。

またsimカードには使用期限が設定されていて、料金をチャージすることで使用期限が延長されてその電話番号を使い続けることができる仕組みになっています。

神州行「軽松カード」の料金表(中国移動通信公司HPより)

神州行「軽松カード」の料金表(中国移動通信公司HPより)

私は以前、神州行の「軽松カード(中国語表記:轻松卡)」というプランのものを利用していました。

このプランは、着信番号表示料金込みの基本料金が月3元で、通話料は購入した地域内での発信は0.15元/分で中国国内長距離電話は0.2元/分となっています。また、着信時は購入地域内では無料ですが購入地域以外では0.4元/分が自分側に請求されます。

上記のプランは上海で購入したsimカードの例ですが、中国移動通信は省ごとに会社区分が分かれていて購入地域によってプランの種類や内容が若干異なります。

データ通信料金の設定をする

中国移動通信のデータ通信料金表(中国移動通信公司HPより)

中国移動通信のデータ通信料金表(中国移動通信公司HPより)

海外で日本のsimロック解除携帯を使うのページでも書きましたが、simカードは通信料設定が最初は高めの設定になっている場合が多いので、インターネット閲覧等のデータ通信を利用する際には利用前に契約プランを確認・変更することをおすすめします。

上の表は中国移動通信の1か月のデータ通信料金表です。通常使い始めは一番上の標準プランになっていて1MBにつき10元と割高な通信料金がかかります。これを月額5元~200元のセットプランに変更すればそれぞれの金額に応じた通信量が付与され、付与分を超えて利用した分も1MBにつき1元となり、標準プランよりもかなり安く使うことができます。

設定方法ですが、チャージ料金の確認と同じように携帯電話から10086宛てに電話をかけるかショートメールを送り、自動応答の案内に従って確認・変更することができます。また中国移動通信ホームページの「我的移動(マイページ)」にログインして確認・変更することもできます。

GPRS設定完了通知SMS

GPRS設定完了通知SMS

GPRSの登録・設定が完了すると、上記のような中国語で書かれた変更通知SMSが届きます。スマートフォン等中国語表記に対応した機種であれば文字化けなく確認できると思います。

おすすめのセットプランですが、通信量は人によってかなり差があるので一概には言えないです(^_^;

一例として、私が中国に10日間滞在した際に毎日外出時にスマートフォンでネット検索や地図、SNSを利用をした際のパケット総使用量が500MB以下でした(ホテル滞在中はホテル内の無線LANを使ってネット接続していたので、外出時のみの利用量です)。

ですので、数日間の旅行で外出時にネット検索やSNS等を利用する程度であれば20元もしくは50元の設定で大丈夫かと思いますが、いずれにしても国際ローミングでの海外パケ・ホーダイ1日分よりも安く利用することができますので、現地でスマホ等でデータ通信する場合は現地simカードを購入して使うほうが断然お得です。

なお、中国移動通信の3G回線はTD-SCDMAという独自の方式のため、simロック解除した日本のスマートフォンや携帯電話では中国移動通信の3G回線を利用することができず、GPRSという2.75G回線を利用することになります(最大速度は171.2kbps)。

GPRSを使用した際の私の感想としては「遅いけどなんとか使える」というものでしたが、LTE接続等の高速回線に慣れている場合はストレスを感じるかもしれません。

中国聯通の3G回線はdocomoやSoftBankと同じW-CDMA方式なので、中国聯通のsimカードであれば日本のsimフリー携帯でも3G回線が利用できるようです。

次回中国に行く際に中国聯通のsimカードを購入して、中国移動通信との比較をレポートしたいと思います。

※追記1
中国聯通の「沃3G」simカードを購入して使用してみました。プラン内容や購入方法等について以下の記事で紹介していますので、中国聯通の3G規格simの利用にご興味のある方はご参照ください。

※追記2
LTE対応スマホをsimフリー化して中国聯通の「沃4G」(LTE)simカードを購入・使用してみました。プラン内容や購入方法等について以下の記事で紹介していますので、中国でのLTE規格simのご利用に興味のある方はご参照ください。