中国ネット検閲を回避できる無料のVPNサービス「VPN Gate」の使い方(Android編)

2024-03-09

Android搭載のスマートフォンやタブレットでは、「L2TP/IPsec」という標準機能を利用することで、無料のVPNサービス「VPN Gate」を利用することができます。

ここではAndroidで「VPN Gate」を利用する際の設定方法等について、Android4.0のスマートフォンを使って画像付きで詳しく説明していきます。他のバージョンでも基本的な設定の流れは同じですが、操作や画面は若干異なります。

Windows PCで「VPN Gate」を利用する場合はWindowsでVPNを利用する際の設定方法のページを、iPhoneやiPadなどのiOS搭載機器で「VPN Gate」を利用する場合はiPhoneでVPNを利用する際の設定方法のページをそれぞれ参照してください。

AndroidスマートフォンでVPN接続を利用する方法

VPN設定画面の開き方

VPN設定画面の開き方

まず、設定画面を開いて、「その他...」→ 無線とネットワーク画面の「VPN」→ VPN画面の「VPNネットワークの追加」の順にタップします。

VPNネットワークの編集画面

VPNネットワークの編集画面

「名前」欄にはVPNなど任意の名前を入力し、「タイプ」欄は「L2TP/IPSec PSK」を選択します。

「サーバーアドレス」欄には、「VPN Gate」サイトにあるVPN中継サーバーの一覧表から好きな接続先を選び、そのIPアドレス (xxx.xxx.xxx.xxx 形式で表記してある数字列)を入力します。

※DDNS名(.opengw.netで終わる英数列) を使用するとIPアドレスが変化してもそのまま使用することができるため、通常はDDNS名の入力が推奨されていますが、中国国内ではDDNS名では接続することができないためIPアドレスを入力します。

「詳細オプションを表示する」の表示がある場合は、チェックを入れて設定項目をさらに追加してから画面を下にスクロールします。

VPNネットワークの編集画面つづき

VPNネットワークの編集画面つづき

「IPSec事前共有鍵」欄に「vpn」を入力し、「転送ルート」欄には「0.0.0.0/0」 (「.」や「/」も入力します)を入力します。

ここまでの内容を入力したら、保存をタップして編集を完了します。

「VPN」画面

「VPN」画面

「VPN」画面に表示されている、新しく作成したVPN接続項目をタップします。

「VPNに接続」画面

「VPNに接続」画面

「VPNに接続」の画面が開くので、「ユーザー名」欄と「パスワード」欄の両方に「vpn」と入力し、「アカウント情報を保存する」にチェックをし入れてから「接続」をタップします。

VPN接続完了画面

VPN接続完了画面

VPN接続が完了すると、画面左上に鍵マークが表示されるとともに、作成したVPN接続項目の下に「接続されました」と表示されます。

もし接続に失敗する場合は、上記の設定が正しくできているかどうか今一度確認してください。

VPNの接続終了と再接続方法

VPN接続済み画面の「切断」

VPN接続済み画面の「切断」

VPN接続を終了する際は、作成したVPN接続項目をタップして「VPN接続済み」画面を開き、画面にある「切断」をタップします。

再度接続する際も、作成したVPN接続項目をタップして「VPNに接続」画面を開き、 「VPN接続済み」画面を開いて「接続」をタップします。

「VPNネットワークの編集」画面

「VPNネットワークの編集」画面

再接続の際、以前に入力したIPアドレスが再接続時には使えず接続失敗となる場合があります。

その場合は、作成したVPN接続項目を数秒タップして開く画面にある「ネットワークの編集」を選択して「VPNネットワークの編集」画面を開き、「サーバーアドレス」欄にあるIPアドレスを新しいものに変更して保存し、再度接続を試してください。

※重要
入力してあるIPアドレスが再接続できない場合、新しいVPN中継サーバーのIPアドレスを「VPN Gate」サイトで確認する作業が必要となりますが、中国国内からは、通常の接続方法では「VPN Gate」サイトを見ることができません。

そのため、事前に「VPN Gate」サイトの「ミラーサイトURL メール配信サービス」のページでメールアドレス(yahooメールなどのフリーメールでOK)を登録して、中国国内からも見られるミラーサイトのURLが記載されたメールを受信できるように準備しておく必要があります。

以上の設定を行うことで、Android搭載のスマートフォンやタブレットから「VPN Gate」を利用することができるようになります。