中国聯通(China Unicom)の「沃3G」simカードを購入して中国の3G回線を使ってみる

2024-03-09

今回、中国聯通の「沃3G」simカードを契約して使ってみました。

これまで使用していた中国移動通信の「神州行」simカードは通信速度が遅い2.75G規格(最大速度が171.2kbps)のsimカードだったため、3G規格で通信できる中国聯通のsimカード「沃3G」を購入して使ってみることにしました。

中国聯通の「沃3G」simカードとは

中国聯通の「沃3G」simカード(中国聯通HPより引用)

中国聯通の「沃3G」simカード(中国聯通HPより引用)

中国移動通信にも3G規格のsimカードがあるのですが、TD-SCDMAという独自の電波方式を採用しているため、日本や欧米で使用されているW-CDMA方式のsimフリー携帯では使うことができません。

中国聯通の「沃3G」simカードはW-CDMA方式なので、日本のsimフリー携帯でも使うことができるということで、これまで長く使ってきた中国移動通信から中国聯通に乗り換えることとなりました。

中国聯通「沃3G」simカードの契約プラン

「沃3G」simカードには、月額基本料やプランの内容などの違いによっていくつかの種類があります。

wo3g-a

wo3g-b

中国聯通 沃3Gセットプラン(A・B・C)(中国聯通HPより引用)

中国聯通 沃3Gセットプラン(A・B・C)(中国聯通HPより引用)

上記は「沃3G」で現在主流のセットプランです。内容を簡単に説明すると、Aタイプは無料データ通信量重視タイプ、Bタイプは無料通話時間重視タイプ、Cタイプは契約地域内での発信通話の無料通話時間重視タイプ(契約地域外での無料発信通話分なし)となっています。

いずれのタイプも、中国国内での着信通話の無料や着信電話番号の無料表示サービスが付帯されており、無料分を超過したデータ通信料は1MBにつき0.3元、国内発信通話料は月額基本料によってそれぞれ1分間につき0.25元・0.2元・0.15元の設定となっています。

また、電話番号宛てにメールを送るショートメールは1回につき0.1元で、66元のAタイプにのみショートメール240回分無料のサービスがついています。

私は、この66元のAタイプのsimカードを購入しました。プラン内容は、国内無料発信50分、国内無料データ通信量300MB、無料ショートメール240回分、超過発信通話料が1分につき0.2元などとなっています。

他にも月額基本料が安い基本契約タイプなどもあるようでしたが、今回の購入目的が3G回線を使ってスマホでデータ通信をすることであり、基本契約だと200MBの通信のみで60元もかかるため、通話やショートメールも利用することを考えて一番お得なこのプランにしました。

simカードの購入方法

購入方法ですが、simカードを取り扱っているお店に行き、提示される電話番号の中から好きな番号と契約プランを選び、代金100元と身分証(外国人はパスポートで可能)を提示すれば購入できます。simカードは購入後すぐに使うことができます。

他のプランの場合はわかりませんが、本プランを契約した場合は契約代金として支払った100元がそのままsimカードにチャージされ、そこから毎月の基本料や通話料金として差し引かれる仕組みとなっています。

また、購入の際には使用する携帯電話の適合simサイズ(通常・Micro・Nano)を聞かれますので、念のため携帯電話を持参して行きましょう。

中国語が話せない場合は、お店の人に『我要买中国联通的"沃3G"sim卡』(中国聯通の「沃3Gカード」を買いたいです)、『要月费66元・A计划』(月額66元のAセットのプランがほしいです)のふたつを書いたメモ紙とsimカードを入れて使う機種を提示すれば、とりあえず購入したいという意思は伝わると思います。月額やA~Cセットは適宜変更してください。

あとは、簡単な英単語なら通じそうな感じの店員さんに声をかけたり、漢字を書いて筆談をして説明をすれば、なんとか購入できるかと思います^^;

simカードの購入はパスポートを扱う契約となります(数年前までは身分証明が不用でしたが最近は必須となっているようです)ので、安全性を考えてなるべく大きな店舗に行くことをお勧めします。

もちろん大きな店舗だからと言って安全性が100%保障されるわけではありませんが、少なくても街中の名もない小さなsimカード屋へ行って知らないおっちゃんにパスポートを預けるよりは幾分安全かと思われます。

実際にsimカードを使用した感想

使用した際の感想ですが、私が何度か計測してみた際のデータ通信速度は平均1.5Mbps前後とそれほど速くはなかったです(理論上の最大速度は7.2Mbps)。計測場所や時間帯がもっと良い条件ならもう少し速い結果が出るかもしれません。

それでも「神州行」simカードと比べれば明らかに表示速度は速くなっていますし、通話やショートメールも特に不満なく利用できていましたので、無料通話と無料通信分がついて月額66元という金額を考えれば不満のない結果と言えると思います。

今回の中国聯通「沃3G」simカードへの変更は、これまで使ってきた中国移動通信のsimカードと変わらない金額で通信速度が速くなったという結果になりました。

※追記
日本のLTE対応スマホをsimフリー化して中国聯通の「沃4G」(LTE)simカードを購入・使用してみました。プラン内容や購入方法等について、以下のページで紹介していますので、中国でのLTE規格simのご利用に興味のある方はご参照ください。

次のページでは、最近中国でも増えてきているsimカードの長期契約割引について紹介します。