Yahooトップページ右上部分のFlash動画広告を非表示にする方法

2024-03-09

パソコンでインターネットを利用する際、Yahooのトップページを開いたときに画面右上にある広告表示部分にFlash動画広告が表示されるのを見かけることが多くなりました。

光回線など高速で使い放題のインターネット環境であればそれほど問題はないのですが、回線速度が遅い場合や、外出先でスマートフォンのテザリングを使ってノートパソコンを使用する時に表示されるとちょっと邪魔に感じます。

また、仕事などでパソコンと長時間向き合っている時にYahooトップページを開くたびにいちいち動画広告が表示されてしまうと、チラチラと動くものが視界に入ってイラっと感じるという方も多いかと思います。

今回、そのイライラを解消するべく非表示にする方法を試してみました。その方法をメモ的に書いておこうと思います。

最新バージョンのFirefoxやGoogle Chromeを使う

私は現在、Internet Explorer(インターネットエクスプローラ、以下IEと表記)とFirefox、Google Chromeの3つのブラウザを利用しています。

それぞれ最新バージョンのブラウザでYahooトップページを数十回ずつ表示してみたところ、FirefoxとGoogle Chromeでは右上に表示される広告の多くが静止画像での表示だったのですが、IEでは半分以上の広告がFlash動画広告で動いて表示されていました。

これは、例えばGoogle Chromeの最新版ではFlashアニメを利用した広告など多くのユーザーにとって重要ではないと判断されるコンテンツの実行が停止される仕組みになっているためです。

さすがはGoogle先生、様々な情報が氾濫している現在のネット上でユーザビリティの向上につながるこのような取り組みはすばらしいと思います。

ということで、FirefoxかGoogle Chromeの最新版を利用すれば特別な設定やアドオン等を使わなくてもFlash動画広告を非表示にすることができます。

《追記》全画面広告タイプの動画は表示される

Yahoo!トップページの全画面広告

Yahoo!トップページの全画面広告

この記事を最初に掲載した2015年当時は上記でほぼ解決できていたのですが、最近になって増えてきた左右にある空白スペースにも広告コンテンツが表示されるいわゆる"全画面広告"タイプの動画広告は、FirefoxかGoogle Chromeの最新版でも表示されるようになっています。

この全画面広告を非表示にするにはセキュリティソフトのセーフティブラウジング機能等を使うことで対応できます。設定方法はこの記事の下部に追加掲載しています。

IEでFlash動画広告を非表示にする方法

IEでは簡単な設定を追加するだけで非表示にすることができます。

IEをメインのブラウザとして利用している人はまだまだたくさんいると思いますし、職場のパソコンなどでは勝手にFirefoxやGoogle Chromeをインストールして利用することができないという場合も多いでしょう。

設定には管理者権限は必要ないため職場等でも気軽に利用できると思います。

※2017年3月29日現在、YahooのFlash動画広告関連ページがSSL化されたことで、これまで本記事で紹介していた方法では対応できなくなりました。
以前に本記事で記載していた内容をご参考いただいていた方は、以下で紹介している修正後の入力方法をご参考いただき対応をお願いいたします。

●設定方法

インターネットオプションの設定画面

インターネットオプションの設定画面

画面右上のツールボタン(歯車マーク)から「インターネットオプション」ウィンドウを開いて「セキュリティ」タブをクリックします。

「制限付きサイト」のマークをクリックしてから、その下にある「サイト」ボタンをクリックします。

制限付きサイトの追加画面

制限付きサイトの追加画面

開いた「制限付きサイト」ウィンドウ内の「このwebサイトをゾーンに追加する」欄に「https://s.yimg.jp」と記入して「追加」ボタンをクリックします。

その下の「webサイト」欄にhttps://s.yimg.jpが表示されれば設定は完了です。これでYahooトップページにFlash動画広告が表示されなくなります。

ただし、https://s.yimg.jpを記入した場合は記事ページのニュース動画が非表示となるほか、Yahooメールのwebブラウザ版やyahooニュース等のコメント欄なども表示できなくなってしまいますので、それらを利用している方はご注意ください。

その他、設定の「アドオンの管理」から「Shockwave Flash Object」を無効にすることでもFlash動画広告を非表示にすることができますが、Youtubeなどの動画閲覧もできなくなってしまうためおすすめはできないです。

《注記》

以前は「*.ai.yimg.jp」と記入することでYahooトップページのFlash動画広告のみを非表示にすることができていたのですが、広告関連ページがSSL化されたことでこの方法は使えなくなりました。

IEでの最適な対応策がわかり次第また改めて方法をご報告したいと思います。

セキュリティソフトの機能を使って動画広告を非表示にする

先に書いたように、FirefoxやGoogle Chromeでは最近増えてきた全画面広告の動画広告が表示されるようになっていました。

Adblock Plusなどの広告非表示用のアドオンを使う方法もありますが、実は現在お使いのセキュリティソフトにある機能を使って対応できる場合があります。

また、IEではSSL化の影響でYahooトップページのFlash動画広告だけを非表示にすることが現状ではできなくなっています。

そこでセキュリティソフトを使って非表示にする方法をご紹介したいと思います。

最近のセキュリティソフトにはセーフティブラウジング機能などの好ましくないサイトを非表示にする機能が標準で付属されており、これを利用することで全画面広告の動画広告を非表示にすることができます。

例えば無料のセキュリティソフトで有名どころのAvast(アバスト)には「ウェブシールド」という名称でセーフティブラウジング機能が搭載されています。

このセーフティブラウジング機能を使ってhttps://s.yimg.jp/bdv/を非表示サイトに指定することで、そのパソコンにあるブラウザすべてで全画面広告タイプの動画広告を非表示にすることができます。

ここではAvastを事例にして設定方法を紹介したいと思います。

●設定方法(Avastの場合)

Avast無料アンチウイルスのメイン画面

Avast無料アンチウイルスのメイン画面

まず、メイン操作画面の右上にある設定ボタン(歯車マーク)をクリックして設定画面を開きます。

コンポーネント設定画面

コンポーネント設定画面

設定画面の左側にある「コンポーネント」をクリックして、ウェブシールドのカスタマイズをクリックします。

サイトブロック設定画面

サイトブロック設定画面

開いた画面の左側にある「サイトブロック」をクリックし、「サイトブロックを有効にする」にチェックを入れて、遮断するURL欄に「https://s.yimg.jp/bdv/」を記入して追加をクリックします。

追加ができたらOKを押してウィンドウを閉じます。

全画面広告が非表示になった状態

全画面広告が非表示になった状態

設定が正常に働いていれば、上記画像のように右上の広告表示部分が非表示になり、全画面広告の広告元である「Ads by Yahoo! JAPAN」の文字だけが表示される状態になります。

もしまだ全画面広告が表示される場合には、記入したURLに間違いがないか確認してください。またIEやFirefox、Google Chromeの拡張機能の画面にあるAvastが有効になっているかどうかも確認してみてください。

ページの表示がおかしい場合

ページの表示がおかしい場合

また、お使いのブラウザの設定状態によっては上記のように必要な画像が足りないなど表示がおかしくなる場合があります。

その場合にはhttps://s.yimg.jp/bdv/prem/と入力することで正常な表示になりますが、一部の動画広告は表示される場合があります。

ここではAvastでの設定方法を紹介しましたが、他のセキュリティソフトをお使いの場合でも基本的にはセーフティブラウジング機能の項目で個別に非表示にしたいwebページを設定する箇所を探し、そこに記入するという流れはだいたい同じだと思います。

「お使いのセキュリティソフトの名前」と「セーフティブラウジング」で検索すれば、設定に関する情報などを調べることができると思います。

以上、YahooトップページのFlash動画広告を簡単に非表示にする方法を紹介しました。