中国インターネット事情
2024-03-09
中国ではここ数年で空港やホテル、カフェ等で無線LANスポットが増加するなど急速にインターネット環境が広がっていて、旅行の際のネット利用が便利になってきています。
中国のネット利用者は、最近のスマホの普及などもあって6億人以上とも言われていて、SNSなどを使って様々な情報が人々の間でやり取りされています。
ですが中国では金盾と呼ばれる政府が管理するインターネット検閲システムによって他国よりも検閲が厳しく行われています。
そのため、ここ数年はYouTubeやFacebook、Twitter等が中国国内からアクセスできなくなっている他、その時の情勢によってYahooやMSNなども時折アクセス制限されることもあります。
中国のインターネット環境
中国では大都市から田舎の小さな町までどこにでもインターネットカフェがあります。特に学校の近くにあるインターネットカフェでは多くの学生で賑わっています。
最近は学生でもノートパソコンを持つ人が増えてきたためインターネットカフェの利用者が減少したと言われていますが、街を歩くとまだまだ多くの店舗を見ることができます。
インターネット利用者の多くがSNSを利用しており、特にその中で使えるオンラインゲームがとても流行しています。ゲーム内で使える通貨を盗むために他人のアカウントを盗むという事件も多発しています。
中国のSNS事情
中国では現在FacebookやTwitterにアクセスすることができないのですが、代わりのものとしてQQ(キューキュー)や微博(ウェイポー)など独自のSNSが流行しています。
QQはFacebookのような機能を持つSNSで、日記を書いたり写真をアップしたりと知り合い同士で情報交換できるようになっています。利用者が多く、友達になる際に電話番号と共にQQアカウントを交換することが一般的になっているほど人々に浸透しています。
微博はTwitterのように短い文章を簡単に掲載・共有できるようになっていて、ここ1~2年で急速に利用者が増えています。ただ利用には実名での登録が必要となっていて、北京市などでは条例によって実名登録が義務付けられています。
さらに、近年では微信(WeChat)というLINEのようなアプリが中国の若者を中心に流行しており、便利な連絡アイテムとなっています。
他にもskypeやmixiなど中国国内でも使える外国のSNSもいくつかあり、留学生を中心に利用されています。
このように、中国のインターネット環境は日本など諸外国と比べて規制面で多少違うところもありますが、その分日本にはない動画視聴サイトや独自のSNSが発達しているなど利便性は急速に向上してきています。
また、都市部ではスターバックスなど一部カフェの店内で無料で無線LANにアクセスできるサービスもあるので、これらをうまく利用することで旅行の際にも快適に過ごすことができるでしょう。