diskpartを使ってドライブ文字(ドライブレター)を削除する方法

2024-03-09

クローンSSDを作成した際、本来はドライブ文字(ドライブレター)がつかないはずの非表示パーティションにドライブ文字が付与されて表示状態になってしまうことがあります。

このような場合には、Windowsの標準機能である「ディスクの管理」からこのドライブ文字を変更・削除することができます。

また、「ディスクの管理」から変更や削除ができない場合には「diskpart」を使って変更や削除をすることもできます。これらの方法についてご紹介したいと思います。

「ディスクの管理」からドライブ文字を削除する方法

ドライブ文字とは(C:)や(D:)などのアルファベット文字のことで、これがドライブに付与されているとエクスプローラで表示されるようになります。

何らかの理由でこのドライブ文字を削除したい場合には「ディスクの管理」からドライブ文字を削除することができます。

「ディスクの管理」画面

「ディスクの管理」画面

スタートボタンを右クリックして開くメニューの中から「ディスクの管理」を選択して起動します。「コンピューターの管理」の「記憶域」から「ディスクの管理」を開くこともできます。

削除したいドライブ番号を右クリックして「ドライブ文字とパスの変更」を選択します。今回は(B:)ドライブを選択しました。

ドライブ文字の削除

ドライブ文字の削除

表示された画面に削除したいドライブ文字が表示されていることを確認し、「削除」をクリックします。

確認画面

確認画面

「ドライブ文字に依存する一部のプログラムが正しく動作しなくなる場合があります。このドライブ文字を削除しますか?」と表示されますので、「はい」をクリックます。

警告画面

警告画面

上記画面のような警告画面が表示される場合がありますが、「はい」をクリックします。

ドライブ文字の削除完了

ドライブ文字の削除完了

ドライブ文字の削除に成功するとドライブ文字の表示が消えて非表示ドライブとなり、エクスプローラにも表示されなくなります。

「diskpart」を使ってドライブ文字を削除する方法

「diskpart」コマンド(以下diskpartと記す)とは、Windowsに標準で搭載されている機能のひとつで、コマンドと呼ばれる命令文を用いてディスクの操作をおこなうシステムツールです。

クローンSSDを作成した際に非表示の回復パーティションが表示状態になってしまった際など、何らかの理由でディスクの管理からドライブ文字の削除ができない場合にはdiskpartを使ってドライブ文字を削除することができます。

diskpartはディスク操作に関する広範な操作ができて便利な反面、操作を間違えると最悪の場合Windowsが起動しなくなるなどの不具合が発生する恐れもあります。なので選択先を間違わないよう慎重に確実に操作する必要があります。

diskpartの初期画面

diskpartの初期画面

まずdiskpartを起動させます。キーボードのWindowsキー+Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、diskpartと入力してOKを選択します。デスクトップ左下のスタートボタン上で右クリックして開くメニューからも「ファイル名を指定して実行」を開くことができます。

diskpartの初期画面の一番下にある DISKPART> と書いてあるところにコマンドを直接入力して操作します。

ドライブの一覧を表示

ドライブの一覧を表示

まず、「list volume」と入力してEnterを押すと、上記画像のようにパソコンに接続されている全ディスク内のドライブ(Volume)の一覧が表示されます。

今回の作業ではまずドライブ文字Aを削除するため、Ltrの列にAの文字があるVolume 5を選択します。

削除したいドライブ文字のVolumeを選択

削除したいドライブ文字のVolumeを選択

操作したいドライブの番号(Volume番号)を確認し、「select volume 5」(5の番号部分はご自身が選択したいVolume番号を適宜選択)と入力してEnterを押します。

「ボリューム5が選択されました」と表示されたら選択成功です。

ドライブ文字を削除

ドライブ文字を削除

次に「remove letter = A」(Aの文字部分はご自身が削除したいドライブ文字を適宜選択)と入力してEnterを押します。

「diskpartはドライブ文字またはマウントポイントを正常に削除しました」と表示されたら削除成功です。

ドライブ文字削除後の確認

ドライブ文字削除後の確認

同様の方法でドライブ文字Eも削除しました。最後にもう一度「list volume」と入力してEnterを押し、ドライブ(Volume)の一覧を表示させてLtrの列からAとEの文字が消えていることを確認したら作業は完了です。

エクスプローラ画面

エクスプローラ画面

エクスプローラからも表示されていたAドライブとEドライブが非表示になったことが確認できます。

ディスクの管理作業の際に便利なツール


2.5インチUSB3.0対応 HDD/SSD外付けドライブケース

今回クローンSSDをパソコンに接続するために使用したこのHDD/SSD外付けドライブケースは数百円程度から買うことができます。

これがあればdiskpartを使った作業の際に簡単にパソコンにディスクを接続させることができますし、データ保存用の外付けポータブルドライブとしてディスクを利用することもできて便利です。

複数のHDDやSSDを簡単に入れ替えて使えるため、手元にひとつあればなにかと便利でオススメです

以上、ディスクの管理やdiskpartを使ってドライブ文字を削除する方法の紹介でした。