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NTTドコモの新料金プラン「ahamo(アハモ)」が中国への旅行や留学においてかなり役立つツールになりそうな件

      2021/01/13

NTTドコモが2020年12月に発表した新料金プラン「ahamo(アハモ)」は、追加料金なしで月間20GBのデータ容量をそのまま海外でも国際ローミング通信として使用することができることから、中国滞在時に悩まされるgoogleやLINEなどの利用において大変役立つプランになりそうです。

これは同じ月間20GBのデータ容量プランを打ち出してきたソフトバンクやau、日本通信のプランにはない魅力的な内容です。

この追加料金なしで国際ローミングサービスが利用できることによるメリットについて紹介します。

追加料金なしで海外ローミングサービスによる中国のネット規制回避が利用できる

2021年1月現在、中国国内ではgoogleサービス全般やFacebook、TwitterやLINEなど多くのサービスが規制によってアクセスできないようになっています。他にもYahoo検索やInstagram、ニコニコ動画やDropboxなど日本で利用できる多くのサービスが中国では通信規制されて利用できない状態となっています

ですので、中国旅行や留学、仕事での現地駐在者が中国国内で上記のサービスを利用するためには、日本の各携帯会社が提供している有料の国際ローミングサービスやグローバルWiFi機器、VPNなどを契約して利用することになります。

google検索やYahoo検索が使えないと現地で知りたい情報をネット検索する際にとても不便ですし、gmailやLINEが使えないと日本との連絡手段がかなり制限されて本当に大変です。

ドコモ新プラン「ahamo」報道発表資料 月額料金の抜粋

ドコモ新プラン「ahamo」報道発表資料 月額料金の抜粋(出典:NTTドコモ

今回、NTTドコモが2020年12月に発表した新料金プラン「ahamo(アハモ)」は、月額2980円(税抜)でドコモの5G通信が使えるだけでなく、海外82の国や地域で20GBの月間データ通信容量を追加料金なしで利用できるため、このプランを使用することで追加料金を支払うことなく中国国内で国際ローミングサービスが使用できることになりそうです。

これまで旅行などで中国に滞在する際には、一日あたり数百円~3千円程度の国際ローミング料金やグローバルWiFi機器などを契約して利用する必要がありましたが、数日間の旅行でもそれなりの出費となりますし、機器の貸与契約や返却の手間も発生していました。

今回のドコモのプランでは、これらの海外利用時の問題点を一気に解決してくれそうですので、中国のみならず、今後新型コロナウィルスの流行が落ち着いた後にアメリカやヨーロッパなど海外旅行へ行く予定の人にとっても利用価値が高いプランになると思います。

また、日本国内での利用においても毎月20GBのデータ通信容量や1回あたり5分以内の無料国内通話がついて月額2980円(税抜)というプラン内容はかなり魅力的であり、乗り換えやプラン変更を検討している方も多いのではないでしょうか。

このプランは2021年3月から提供開始とのことですが、ドコモがここまで価格や内容に魅力のあるプランを出したことから、おそらくauやソフトバンクなども追随してくるのではないかと思います。

追記①

下記でも紹介しているように日本通信やソフトバンク、auが同様のプランを発表してきましたが、海外ローミングの無料サービスは付帯されておらず、海外利用における優位性ではahamoの一人勝ちとなっています(2021年1月現在)

新型コロナ流行前の2019年には延べ2000万人が海外へ行っていることから、国際ローミングサービスにはそれなりの需要があるはずなのですが、なぜかこの新プラン関係のニュースやネット記事でも国際ローミングサービスについてはあまり触れられていないようです。

このahamoの新プランが今後の月額通信料金の新基準となって他の通信プランや格安simが更に顧客ニーズに沿ったプランに変化していってくれることを期待しています。

長期滞在時の通信速度制限には注意が必要かも

「ahamo」報道発表資料 5.海外利用の抜粋

「ahamo」報道発表資料 5.海外利用の抜粋(出典:NTTドコモ

今回の新料金プランに関するドコモの報道発表資料によると、海外利用の紹介部分に「※15日を超えて長期間海外で利用される場合は、通信速度が制限されます」との注意書きが記載されています。

この通信速度制限がどの程度なのかについては、この報道発表資料内容を含め12月3日現在のところまだ詳細について発表されていませんが、20GBのデータ通信容量超過後の通信速度制限について「送受信時最大1Mbps」と記載されていますので、上記の海外地域での利用における通信速度制限についても同程度になるのではないかと推測しています。

私が中国国内で有料のVPNを使用して日本のインターネットサービスを利用する際の通信速度は概ね1Mbps前後でしたが、LINEでのメッセージのやり取りや音声通話はさほど問題なく利用できていましたので、1Mbpsかそれ以上の速度制限であれば留学や現地駐在などの長期滞在で利用する際にも問題はなさそうです。

また、VPNはパソコンでもスマホでも利用できるのですが、中国国内ではVPN利用時に常時VPN接続の設定をしても勝手にVPN接続が途切れることが多く、結局自分で都度接続してLINEの着信などを確認する作業が必要となります。

一部のVPN会社のスマホ用アプリには切断時に自動で再接続してくれるサービスもありますが、それでも再接続に失敗してVPN接続が途切れた状態となってしまうことが多いです。

その点、国際ローミングサービスを利用した接続であれば通信が途切れることなく常時通信ができることから、中国でも日本国内にいるときと同様に手間なくLINEなどのSNS着信をリアルタイムに受けることができます。

この新プランによる海外利用の詳細については今後のドコモによる正式な追加発表が待たれますが、いずれにしても中国はもちろん、現在の新型コロナウイルスの流行による海外渡航制限が解除されたあとに欧米やアジア各国など外国への海外旅行や留学などを考えている方にとってイチオシのおすすめプランとなりそうです。

他会社の対抗プランが出るも海外無料データ通信は期待薄か

各携帯通信会社の月額料金比較表(出典:日本通信

2020年12月3日にNTTドコモが新プランのahamoを発表した次の日の12月4日、早速格安SIMサービスを提供する日本通信が対抗プランとなる新プラン「SSDプラン(仮称)」を発表しました。

月額1980円(税別)で月間16GBのデータ通信容量と70分の無料通話が使えるというプラン内容で、来年3月からサービスが始まる予定のドコモのahamoよりも早い2020年12月10日からサービスが提供されるとのこと。

また、月間16GBのデータ通信容量はドコモのahamoの提供開始日以降にはahamoと同じ月間20GBに増量されるほか、公式サイトにも「ドコモへの対抗プラン 投入決定」と大きく記載するなど、ahamoへの対抗プランとしての存在であることを大きくアピールしています。

一人当たりの携帯電話料金が諸外国と比べても高めな日本において、このような健全な企業間価格競争の動きは消費者にとってメリットがある歓迎すべき流れかと思います。これまでの携帯キャリア3社による常に横並びなプラン設定は消費者としてはあまり気分が良くないものでしたから。

ただ、一般的に格安SIMは海外ローミングサービスがあっても海外現地で通話やSMS(電話番号でのショートメール)は使えてもデータ通信ができない仕組みとなっていることが多く、今回の日本通信の新プランについても、詳細ページの通信・エリアの案内内容に「海外でデータ通信はご利用いただけません」と記載されています。

以上のことから、ドコモのahamoよりも月額1000円も安い価格で月間20GBの通信容量を設定してきた日本通信の新プランは、国内利用のみを考えれば十分に消費者を引き付けることができる対抗プランとなりそうですが、海外旅行や留学先での利用を考えている方にとってはやや魅力に欠けるものと言えそうです。

ちなみに、auとソフトバンクそれぞれのサブブランドであるUQ mobileとワイモバイルも少し前にそれぞれ月間20GBのデータ通信量のプランを発表していますが、UQ mobileは月額3980円(税別)、ワイモバイルが月額4480円(税別)とドコモのahamoと比べて高いうえ、UQ mobileは海外でのデータ通信が利用できず、ワイモバイルは海外でのデータ通信が一日ごとに2980円(25MB以上)の追加料金がかかります

auとソフトバンクが今回のドコモが発表した新プランahamoにプラン内容で完全に対抗するためには、価格はもちろんサブブランドでの海外ローミングサービス内容を改善するか、メインブランドでahamoと同様の新プランを設定することが必要となりそうです。

追記②・ソフトバンクが新ブランドからの対抗プランを発表

2020年12月22日にソフトバンクがahamoの対抗プランとなる「LINEがギガノーカウント」を発表しました。月額料金もahamoと同じ2980円(税別)となっています。

ソフトバンク新ブランド報道発表資料 月額料金の抜粋(出典:ソフトバンク

毎月20GBのデータ通信容量や5分以内の国内通話が無料でソフトバンクの5G通信が利用できるなどドコモのahamoとほぼ同じプラン内容となっているほか、LINEでのデータ通信分がノーカウントとなるなど魅力的な内容となっています。

しかし、この新プランはソフトバンクが今後立ち上げる予定の新ブランドとして提供されるとのことで、ワイモバイルのようなサブブランドか吸収合併予定のLINEモバイルのような格安SIMサービスという扱いになるようです。

現段階では海外でのデータ通信に関してまだ発表されていませんが、メインブランドでの提供ではないことを考えると前述した日本通信やワイモバイルと同じく使用できないかもしくは一日ごとに別途通信料が必要となるのではないかと思われます。

ドコモのahamoのように月間20GBのデータ通信を海外で追加料金なしで利用できるようになれば、海外旅行での利用も視野に入れて考えている方にとって本当の意味での対抗プランとなるのでしょうが、今回の発表をみると実現は難しいように感じます。

追記③・auが新料金プラン「povo(ポヴォ)」を発表

2021年1月13日にauがahamoの対抗プランとなる「povo(ポヴォ)」を発表しました。

au新料金プラン「povo」発表資料 月額料金の抜粋

au新料金プラン「povo」発表資料 月額料金の抜粋(出典:KDDI

毎月20GBのデータ通信容量や5G回線が利用できる点はドコモやソフトバンクと同じながらも、5分以内の国内通話無料を500円(税別)のオプションとすることで月額料金を2480円(税別)に設定してきました。

普段の通話はLINEなどを使うので通話かけ放題はいらないという方にとっては、先に発表されたドコモやソフトバンクの新プランよりも魅力的であるといえるでしょう。

また、1日(24時間)のデータ通信が使い放題となる「データ使い放題 24時間」を一回200円(税別)でオプション設定するなど、音声通話よりもデータ通信をよく使う層に向けて他社との差別化を図ってきているようです。

ただ、2021年1月13日時点の発表では、ソフトバンクや日本通信などと同じく海外での国際ローミングサービスは付加されておらず、既存のプランと同じように一日ごとに数千円の別途通信料が必要となるかもしくは利用できないとなるのではないかと思われます。

ドコモがahamoを発表して以降ようやく3大キャリアによる同様の新プランが出揃ったわけですが、現段階では今後の海外でのデータ通信利用を考えている方にとっては国際ローミングサービスが無料となるahamo一択と言えそうです

まとめ

いつもなら他社の動きに合わせてすぐに同様なプランを出してくる携帯キャリア3社ですが、ソフトバンクは3週間近くたってようやく上記のように新ブランドからの提供を発表し、auは2021年1月に新プランに関する発表を予定しているとの発表をするなど、今回のドコモの新プランahamoの発表は相当にインパクトがある料金値下げの動きだと言えそうです。

いずれにしても消費者にとってはとても喜ばしい動きだと思います。

ここまで紹介してきたように、一日ごとに利用料金がかかるこれまでの携帯キャリアの国際ローミングサービスや、もともと海外ではデータ通信ができない仕組みとなっている格安simが多いという日本の携帯電話契約プランの現状をふまえれば、今回のドコモの新料金プラン「ahamo(アハモ)」の登場は海外旅行者にとって強い味方となってくれるでしょう

とくにgoogleやLINEが使えない中国への渡航時に国際ローミングが無料で気軽に利用できるというのは大きいです。早く新型コロナウイルスの流行がおさまってまた海外へ気軽に行けるようになることを待ち望んでいます。

この新プランに関する新しい情報がわかり次第また追加掲載していきたいと思います。

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