手持ちのパソコンに指一本で素早くログインできる指紋認証システムを簡単に追加する方法
2024-03-09
最近では1~2万円台で買える格安スマホやタブレットにも指紋認証が標準で装備されるようになってきていますが、パソコンで指紋認証が標準装備されている機種はまだまだ少ないです。
しかし、Windows10の登場でUSB端子に接続して使える指紋認証機器が増えてきており、パソコンのUSB端子に装着したままでも邪魔にならない超小型のものも安く入手できるようになってきています。
このUSB接続で簡単に設置できる指紋認証機器の初期設定方法や使用感について紹介します。
USB端子に装着したままで持ち運べる小型機器
最近では、iPhoneやXperiaなどの有名メーカーのスマートフォンはもちろん、いわゆる格安スマホと呼ばれる1~2万円台で買えるスマホやタブレットでさえ指紋認証機能が標準装備されるようになってきています。
パソコンで指紋認証機能が標準装備されている機種も少しずつ増えてきており、最近では下記の画像のようなUSB端子に接続して使える小型の指紋認証機器が安く販売されていて、既存のパソコンに指紋認証機能を簡単に追加することができます。
例えば上記のタイプのものは装着時の指紋認証部分も数ミリ程度のため、デスクトップはもちろんノートパソコンに装着したままでも問題なく持ち運びができるため気軽に利用することができます。
さらに価格も2~3千円程度から購入できるため、既存のパソコンを手軽に指紋認証対応PCにグレードアップさせることができます。
USB指紋認証リーダーの初期設定方法
今回はUSB指紋認証リーダーをWindows10パソコンで使う際の設定方法について紹介したいと思います。
①Windows Helloの設定
Windows10には「Windows Hello」という指紋や顔などで個人を識別する生体認証機能が標準で用意されており、ログインの際に毎回パスワードを入力する手間から解放され、すばやく安全にパソコンを利用できるようになっています。
今回使用するUSB指紋認証リーダーはこのWindows Helloに対応しており、余計なソフトウェアをインストールすることなく、USB端子に接続してWindows10の設定をするだけで使用することができるようになっています。
Windows Helloを使う場合はPINの設定が必要になります。PINは通常のパスワードのかわりになる4ケタ以上の数字です。指紋認証でログインできなくなった場合などに必要となりますので、メモをするなどして忘れないようにしてください。
PINの設定
Windows10のスタートメニューから設定(歯車型のマーク)をクリックして「Windowsの設定」画面を開きます。
「Windowsの設定」画面にある「アカウント」をクリックします。
画面左側の「サインインオプション」をクリックし、右側にあるPINの「追加」をクリックします。
「PINのセットアップ」画面にあるPIN入力欄に4ケタ以上の数字を入力します。その下のPINの確認欄にも同じ数字を入力し、OKをクリックして閉じます。
これでPINの設定は完了です。
②USB指紋認証リーダーの接続と設定
パソコンのUSB端子に指紋認証リーダー本体を接続します。指紋認証リーダーを認識して動作させるためのドライバがWindows Update経由で自動的に適用されます(パソコンはインターネットに接続した状態にしておいてください)
スタート→「Windowsの設定」→「アカウント」→「サインインオプション」と順にクリックして上記画面を開きます。
Windows Helloの指紋認証のところにある「セットアップ」をクリックします。
Windows Helloへようこその案内画面が表示されるので「開始する」をクリックします。
画面の指示に従いセットアップを進めると上記のような画面が表示されるので、指紋認証に使用する指の指紋をセンサー部分に当てます。
センサーは360°対応なので、指をどの向きから当てても大丈夫です。
セットアップが無事に完了すると上記の画面が表示されます。別の指や家族で使用する場合など、他の指紋を登録したい場合は「指紋を追加」をクリックして同様に指紋を登録します。
作業を完了する場合は「閉じる」をクリックしてセットアップを終了します。
指紋認証で問題なくログインできるか確認するため、ログアウトしてロック画面(またはログイン画面)を表示させます。
セットアップが正常に完了していれば、指紋認証リーダーに指を触れて1秒程でログインできます。
マウスコンピューター公式HPのサポートページでもセットアップ方法について紹介されていますので、こちらもご参照ください。
USB指紋認証リーダー導入後の感想
ロック画面からマウスをクリックしてログイン画面に変更する必要がないうえ、PINやパスワードの入力の手間もないため毎回のログインが素早くできて劇的に楽になりました。
他人にPINやパスワードを盗み見られるリスクもなくなるため、セキュリティ面が向上することも大きな効果だと思います。
センサーに触れる角度も360°対応なのでどの角度から触れても大丈夫ですし、読み取りミスもほとんどありません。
もし読み取りミスがでる場合は、センサー部に触れるというより指紋認証リーダーをボタンに見立てて指で少し押す感じで触れるようにすることで、センサー部にしっかりと指紋が認識されてミスが減少すると思います(私見ですが)。
スマホはもとよりパソコンでの指紋認証もこれからどんどん普及が進んで一般的な機能となっていくと思います。興味のある方はUSB指紋認証リーダーをぜひ試してみてください。