中国の銀行で新規口座開設して銀聯カード機能付きキャッシュカードを作成する

2024-03-09

仕事や留学等で中国に行く機会が多い方や長期滞在される方は、中国の銀行で口座を開設しておくとなにかと便利です。

中国の銀行で口座を開設するメリットや、口座開設の方法などについて紹介したいと思います。

中国の銀行で口座を開設するメリット

中国銀行のキャッシュカード

中国銀行のキャッシュカード

中国の銀行でも、日本と同じように口座を開設する際には通帳とキャッシュカードを作成できるのですが、そのキャッシュカードには銀聯カード(デビットカード)機能が付帯されており、スーパーやデパートでの買い物やホテルでの宿泊代の支払いに利用できます。

銀聯カードがあれば多くの現金を持ち歩く必要がなくなりますし、カード決済が必要な場面でも海外で日本のクレジットカードを使用しなくて済むので、リスク回避にも役立ちます。

また、ネットバンキング登録をすることで、日本から中国移動通信simカードにチャージする方法のページで紹介したような携帯電話の料金チャージやネットショップでの買い物など、インターネット上での支払いにも利用することができます。

さらに、最近では中国の銀行口座に預金してある中国元を日本のATMで日本円で引き出すこともできるようになっていて、ますます便利に使えるようになりました。

中国銀行で新規口座を開設する方法

私は現在、中国銀行で口座開設とネットバンキング登録をおこなって利用しています。ここでは私が中国銀行で新規口座開設した時の経験をもとに手続き方法を紹介します。

まず、口座を開設する際に必要となるパスポートなど身分を証明できる書類と中国国内での居住先住所および電話番号を準備します。

居住先住所ですが、日本で口座を開設する場合には犯罪防止の観点から「転送不要」郵便で書類等が送られてきて住所確認がしっかり行われますが、中国ではまだそのあたりは適当なようで居住先住所は確認されませんでした。

また、留学などの際に発行される外国人居留許可証なども特に必要ないので、旅行などの短期滞在でもホテルの住所を書けば口座が作成できるようです。

(※上記は2011年に雲南省で口座を開設した際の話ですが、上海の銀行では口座開設時に外国人居留許可証が必要だったという話もあるので、店舗や係員によって対応が違うこともあるようです)

口座開設申請用紙

口座開設申請用紙

準備ができたら近くの中国銀行へ行き、係員に「我要开户」(口座を開設したいです)と伝えれば上記のような新規口座開設申請用紙をくれます。

申請用紙記入例1

申請用紙記入例1

申請用紙をもらったら、まず「客戸資料」の欄に氏名、パスポート番号、中国国内の居住先住所と電話番号を記入します。

「交易工具」欄ではキャッシュカードの種類を選択します。通常は一番最初の「長城電子カード」を選択すれば問題ないと思います。

申請用紙記入例2

申請用紙記入例2

「儲蓄産品」も通常は一番最初の「活期一本通」を選択すれば問題ありません。「支取方式」では「密码支取(パスワード方式)」にチェックを入れます。

「网上銀行(ネットバンク)」の欄はネットバンキング登録のための欄です。ネットバンキング利用を希望する場合には「理財版」と「E-TOKEN 申請+郷定」にチェックを入れます。

「電話銀行」と「短信通知」は、電話で銀行決済をしたり、銀行利用があった際に携帯電話のSMSで利用通知を受けられるというものです。必要な場合はチェックを入れます。

以上を記入したら、窓口でパスポートと一緒に申請用紙を係員に渡します。

窓口での手続きの際、キャッシュカード用の6桁のパスワードの設定を求められるので、窓口に設置されている暗証番号入力機にて任意のパスワードを数回打ち込みます。

また、ネットバンキング登録を設定した場合には別に発行される数枚の用紙にサインをします。

最後に、その場でキャッシュカードが発行されるので、先程提出した申請用紙の右下にあるカード受領確認欄にカード番号と自筆のサインを書けば、口座開設手続きは完了です。

ちなみに、かかった費用は初回口座入金額100元(1元は約15円)と手数料(E-TOKENとキャッシュカードの発行代)20元で、所要時間は約20分でした。

口座開設時にもらえるもの(下の3枚はネットバンク登録用の用紙)

口座開設時にもらえるもの(下の3枚はネットバンク登録用の用紙)

口座開設手続きが無事終了すると、通帳とカードと申請用紙の控えがもらえます。またネットバンキング登録を申請した場合にはその用紙の控えとE-TOKEN本体も一緒にもらえます。

今回紹介した申請用紙の記入例は雲南省の支店のものですが、同じ中国銀行でも地域や店舗によって様式が多少違う場合があるようです。

また、大きな銀行であれば書き方などを教えてくれる係員がいる場合もあるようです。私が手続きを申請した支店では専門の係員はいなかったですが、他にお客さんがいなくてお暇だったのか警備員のおっちゃんが書き方を丁寧に教えてくれました^^;

次のページでは、中国銀行ネットバンキングの利用方法について紹介します。