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クレジットカード付帯の海外旅行保険は複数枚持つことで有用な保険になる

      2015/12/18

海外旅行の計画を立てる時には、航空チケットやツアー、宿泊ホテルの予約などについて、旅行に使える時間や資金等をもとにいろいろと予定を立てていくと思います。

そしてその際に、あまり考えたくはないことなのですが、万一のケガや病気などのアクシデントが発生した時のことを考えて、海外旅行保険について検討する機会があると思います。

インターネットで海外旅行保険について調べると、インターネット上で手軽に契約ができる海外旅行保険のサイトや、クレジットカードに付帯されている海外旅行保険に関するさまざまな情報を掲載しているサイトなどを見つけることができます。

このページを今ご覧の方の中にも、海外旅行保険について検索してここに来たという方も多いのではないかと思います。

そこで、仕事や旅行で年に何度も海外に行っている私が現在利用している、年会費無料の複数枚のクレジットカードを併用した海外旅行保険利用術について紹介します。

複数枚のクレジットカードの補償は合算できる

インターネットでクレジットカード付帯の海外旅行保険について検索すると、「クレジットカードに付帯されている海外旅行保険は、お金を支払って契約する一般の海外旅行保険と比べて補償金額が低く、クレジットカードを複数枚持っていても、死亡・後遺障害の補償金額は最も高い補償額がその限度額となり、合算されて増えるわけではない」という情報を見かけると思います。

これはもちろん正しい情報なのですが、一方で大事な内容が不足している情報でもあります。

例えば、死亡・後遺障害の補償金額については最も高い補償額が限度額となるので、海外旅行保険が付帯されているクレジットカードを複数枚持っていてもそれぞれの金額が合算されて増額されることはないのですが、病気やケガの治療費用や救援者費用、賠償責任や携行品損害などの補償金額については、クレジットカードごとの補償額が合算されて増加するしくみになっています。

また、一般の海外旅行保険を契約した場合には、死亡・後遺障害の補償金額が「一般の海外旅行保険の補償額+クレジットカード付帯の海外旅行保険の補償額(複数枚ある場合は最も高い金額)の合算」となって増額するほか、治療費用や救援者費用、賠償責任や携行品損害などの補償金額については、一般の海外旅行保険の補償額とクレジットカードに付帯されている海外旅行保険の補償金額がすべて合算されて増額することになります。

これらのことについては、日本損害保険協会のホームページにもしっかりと記載されています。

つまり、海外旅行保険が付帯されているクレジットカードを複数枚持つことで、カード付帯の海外旅行保険のみを利用する場合でも、一般の海外旅行保険を契約する場合でも、どちらでもお得に利用できるということです。

年会費無料のクレジットカードであれば維持費もかからないので、旅行や出張に行く機会の多い方はぜひ複数枚持つことをお勧めします。

複数枚の年会費無料カードを実際に利用する例

年会費無料のクレジットカードにも、年会費が有料のカードと同じように海外旅行保険が付帯されているものが結構あります。またその補償内容や適用条件もカードによって違います。

海外旅行保険が付帯される年会費無料のクレジットカードについていくつか紹介すると、付帯される海外旅行保険の補償内容はそれぞれ以下のようになっています。

・楽天カード
傷害死亡・後遺障害 2000万円 救援者費用 200万円
傷害治療費用 200万円 携行品損害 20万円
疾病治療費用 200万円 保険期間 90日
賠償責任 2000万円 適用条件 利用付帯
(金額・日数はそれぞれ上限値、携行品損害は免責3000円あり)
・ニコスVIASOカード
傷害死亡・後遺障害 2000万円 救援者費用 100万円
傷害治療費用 100万円 携行品損害 20万円
疾病治療費用 100万円 保険期間 90日
賠償責任 2000万円 適用条件 利用付帯
(金額・日数はそれぞれ上限値、携行品損害は免責3000円あり)
・リクルートカード
傷害死亡・後遺障害 2000万円 救援者費用 100万円
傷害治療費用 100万円 携行品損害 20万円
疾病治療費用 100万円 保険期間 90日
賠償責任 2000万円 適用条件 利用付帯
(金額・日数はそれぞれ上限値、携行品損害は免責3000円あり)
・横浜インビテーションカード(ハマカード)
傷害死亡・後遺障害 2000万円 救援者費用 200万円
傷害治療費用 200万円 携行品損害 20万円
疾病治療費用 200万円 保険期間 90日
賠償責任 2000万円 適用条件 自動付帯
(金額・日数はそれぞれ上限値、携行品損害は免責3000円あり)
・JCB EITカード
傷害死亡・後遺障害 2000万円 救援者費用 200万円
傷害治療費用 200万円 携行品損害 20万円
疾病治療費用 200万円 保険期間 90日
賠償責任 2000万円 適用条件 自動付帯
(金額・日数はそれぞれ上限値、携行品損害は免責3000円あり)
・エポスカード
傷害死亡・後遺障害 500万円 救援者費用 200万円
傷害治療費用 200万円 携行品損害 20万円
疾病治療費用 270万円 保険期間 90日
賠償責任 2000万円 適用条件 自動付帯
(金額・日数はそれぞれ上限値、携行品損害は免責3000円あり)

年会費が無料であれば複数枚持っていても負担等はないですし、普段の買い物や光熱費などの支払いでカードを使うとポイントが貯まっていくなど、日々の生活でも結構お得に利用しています。

私は現在、楽天カード・ニコスVIASOカード・ハマカード・エポスカードの4枚を所持しています。

この4枚のカードに付帯されている海外旅行保険を全部利用すると、その補償内容は障害死亡・後遺障害 2000万円、傷害治療費用 770万円・疾病治療費用 700万円、賠償責任 8000万円、救援者費用 600万円、携行品損害 80万円となります。

一般的な海外旅行保険の補償内容が、障害死亡・後遺障害 2000万円、疾病死亡 1000万円、傷害・疾病治療費用 1000万円、賠償責任 1億円、救援者費用 1000万円、携行品損害 30万円という感じなので、無料で使える保険としては十分な補償内容と言えるでしょう。

また、カードに付帯されている海外旅行保険は一度の旅行で90日間まで補償してくれるというものが多いです。

私は数週間から一か月以上海外に滞在する機会が結構あるので、もし一般の海外旅行保険を契約すると毎回数千円から1万円前後の出費となります。ですので、この90日間まで補償してくれるというのはとてもありがたいです。

仕事等で海外に行く機会の多い方には、この複数枚のカードを持つ方法はとてもお勧めです。

複数枚のカード付帯の保険を利用する際の注意点

年会費が無料のクレジットカードであれば何枚持っていても負担にはならないのですが、複数枚のクレジットカード付帯の海外旅行保険を併用する際には注意する点がいくつかあります。

・カード付帯の保険には疾病死亡の補償がついていない

まず、すでに紹介しましたように「障害死亡・後遺障害」の補償額は合算ではなく一番高い補償額が適用されるということと、「疾病死亡」の補償がカード付帯の保険にはないため、病気による死亡では保険金が出ないという注意点があります。

障害死亡・後遺障害の補償額については、カード付帯の保険でも2000万円というものが多く、一般の海外旅行保険の補償額とあまり変わらないのですが、疾病死亡の補償については、基本的には一般の海外旅行保険を契約しないと補償をつけることができません。
この点には注意が必要です。

ただ、海外旅行へ行く際の海外旅行保険の必要性について考える場合、死亡時の補償よりも、万一現地で病気やケガになった際の海外の高額な医療費について心配されている方のほうが多いのではないでしょうか。

そもそも、自身が死亡した際の(家族に残すため等の)保険金について意識されている方の多くはすでになんらかの生命保険に加入されていると思いますので、やはり海外旅行保険に求める補償内容としては、旅行中のケガや病気の治療費用や救援者が支払う費用、携行品の破損や盗難などの補償について意識する方が多いと思います。

これら治療費用や救援者費用の補償は、カード付帯の海外旅行保険の補償額を合算した金額となりますので、複数枚のカードを持つことによって十分カバーすることができます。

死亡時の補償も含めて補償を手厚くしておきたいという方は、カード付帯の保険とあわせて一般の海外旅行保険を契約すれば、補償がさらに手厚くなりますので安心です。

・発行するカード会社が同一のカード付帯保険は合算できない

また、同じカード会社が発行するクレジットカードの場合は、補償額は加算することができません。ですので、複数枚持つ場合にはその点に注意してカードを選ぶ必要があります。

ただ、同じカード会社でも、NICOSの場合はNICOSカード・UFJカード・DCカードはそれぞれ加算されるということもあるようですので、カード会社のホームページ等で事前に規約内容を確認するとよいと思います。

・利用付帯のカードは旅行に利用しないと保険が適用されない

クレジットカードに付帯されている保険には、カードを持っているだけで保険が適用される「自動付帯」と、航空券やツアー費用などの旅費をカードで支払った場合にのみ適用される「利用付帯」という種類があります。

「利用付帯」のカードの場合は、基本的には日本国内で公共交通乗用具(飛行機や新幹線・電車・バス・タクシー等)の予約・購入の支払いにカードを使用した場合に適用されるというものが多いです。

ですので、「利用付帯」のカードは航空券やツアーの支払い時に使う必要があります。

例えば、私が所有している楽天カードとニコスVIASOカードは「利用付帯」のカードですので、金額の高い航空券の購入には楽天カードを使ってポイントを多く貯めつつ、自宅から成田空港までの国内の移動時にニコスVIASOカードで空港バスのチケットを購入することで両方のカードの付帯保険を適用させています。

このように、「利用付帯」のカードが複数あっても、国内の移動交通手段の支払いに使うことで保険を適用させることができますので、「自動付帯」のクレジットカードとあわせて海外旅行保険が付帯されたカードを複数枚持つことができます。

ここまで紹介してきたように、年会費無料のクレジットカードには多くのメリットがあります。デメリットは契約時のちょっとした手間くらいではないでしょうか。

複数枚あれば保険をカバーできて安心・お得に旅行することができるようになりますので、海外によく行かれる方はもちろん、これから海外に行く予定のある方は海外旅行保険が付帯されているクレジットカードの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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